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2016.8.25

【批評掲載】「音楽の友」2016年9月号

仙台フィルハーモニー管弦楽団(第302回)
7月15日・日立システムズホール仙台コンサートホール■下野竜也(指揮)、フロリアン・ピヒラー(トランペット)■ボッケリーニ(ベリオ編)《マドリッドの夜の帰営ラッパ》、ハイドン「交響曲第8番《夕》」、ハイドン「トランペット協奏曲」、エルガー「変奏曲《エニグマ》」
下野竜也は本当に勉強している良い指揮者だと思う。選曲にしてもポリシーが感じられるし、何よりも先天的な叙情性(ことに、メロディの歌わせ方)だけに頼らない、理知的な研究成果をうまく取り入れる説得力のある演奏が魅力的だ。……エルガーでは個々の変奏の持つ個性を最大限に引き出す熱演だった。……特に感心したのは、フレーズ感の表出が決して機械的にならず、すべての箇所で人間の呼吸を大事にしていることだ。……〈石川浩〉
「音楽の友」2016年9月号より

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